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povo

 どうも、3回目の緊急事態宣言でヒキコモリが捗る琥珀銀です。

 今回はコーヒーと角砂糖とシャロちゃんを描かせて頂きました。飲むと酔っちゃうのが可愛らしいと思うです。

 今日は趣向を変えてスマホの話題をしたいと思います。ここんとこ大手通信キャリアが廉価な通信プランを出してきていますな。いわゆるahamoとかpovoとかlinemoとかいうやつです。このままだと管政権唯一の功績となりそうですが、我々底辺貧乏人にしては見逃せない施策であると言えます。ここから先は結構専門的な話になり、特殊な例になると思うので参考程度にお読みください。

 さて、我々貧乏人にはすでにMVNOというサービスがあるではないか、という向きもおられるかと思います。もちろん私も当然MVNOを利用しておりまして、ドコモ系MVNOでは速度最速と言われるOCNモバイルONEを利用中です。ですが所詮はMVNO、一時期新プランを出した頃は割と早かったのですが、下記の通り朝のラッシュ時やお昼は結構厳しい感じになりました。

 

 そこでpovoを追加で契約しました。私が使用しているスマホはiPhone12 Proになりますので、DSDS構成が可能です。電話回線をOCNに、データ通信をpovoに割り振りましたところ、同時刻同じ場所でこれほどの速度が出ました。うーむ、さすがキャリア...。

 

 ここで、様々な疑問がわくと思います。なぜpovoを選びahamoにしなかったのか。DSDS構成に敢えてしたのはなぜか。それは2つの大きな理由がありました。

■理由1:留守電が無かったから

 ご存じの通り、ahamo・povo・linemoには留守番電話サービスがありません。これら3サービスは若い人向けということで、若い人なら通話なんかせず全部LINEで済ますでしょ、というコンセプトのようです。しかし我々老人は、我々自身が通話をそんなにしなくても、我々の親などがまだまだ通話を必要としており、年代的に下手すれば危篤の報すらあり得るわけで、留守電が必須です。そこで、留守電が使えるOCNを敢えて残したわけです。DSDS構成にした理由はまさにここにあります。OCN側の料金も最低1G契約ならば770円+留守電330円で1100円で維持できます。

 まぁpovoだけは唯一転送電話サービスがあります。この転送機能を使ってスマート留守電なり050plusを利用するなりといった方法も考えられるでしょう。

■理由2:圏外を極力避けたかったから

 povoの転送電話を使ってなんとかすれば、留守電をクリアできそうではあります。しかし、私のように実家がド田舎な場合にpovoすなわちauネットワークでは圏外になる場所もまだまだあります。また、すべてのプランにおいて3G通信はできず、ますます過疎地は圏外の率が高いです。同様の理由でlinemoも却下です(え、Rakuten? それは圏外の議論において却下)。povoが圏外になったとき、通話回線のOCNを通信回線に復帰させれば圏外を避けることができます。

 実際にはDSDV構成だったら良かったのですが、iPhoneでは仕様上DSDS構成までです。そのため、このような構成では通話時にテザリング通信が止まってしまいます。この場合はiPhoneのモバイルデータ通信の設定で「モバイルデータ通信の切り替えを許可」しておけば、通話中はデータ通信も通話回線を使うようになり、さらにpovoが圏外の時も自動的に切り替わるので良い感じになります。

 しかし、ならばOCN+ahamoで良かったのではと思うことでしょう。確かにDSDS構成において物理SIMが2枚刺さるiPhoneだったらそれも可能ですが、手持ちのiPhoneは残念ながら物理SIM+eSIMの構成しかできません。そしてahamoはまだeSIM発行サービスを開始しておりません。また仮にahamoでeSIM発行されたとしても、今度は通信が成り立たないのではないかと思われます。

 それはなぜか。ahamoはもちろん、OCNもドコモのネットワークを利用します。ahamoのAPNはドコモのそれと同じですが、OCNのAPNは異なるためプロファイルでパッチします。ということは、MNCが同じであるのに異なるAPNを指定することになるわけで、プロファイルが当たっている時はおそらくOCNだけ通信できて、プロファイルが無いときはahamoだけ通信できることになります。これでは実用に耐えません。

 こんな感じでOCN+povoという異色のDSDS構成を実現し、今は割と快適です。下記のとおりdocomoとauのオペレータが表示されるという、知らない人からすれば驚かれることができました。

 

 まぁこんなオタ臭いことするのは私みたいなやつだけでしょうねぇ
 それでは、また次回まで。