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サブスクリプション

 どうも、人生ピラミッドの最底辺、琥珀銀です。お暑うございますな。

 今回はお出かけ準備ココアさんを描かせて頂きました。後から気がついたんですが、髪飾り止めはバンドじゃなくてクリップになっているようですね...。

 では早速ですが、今日のお話に入りたいと思います。

 最近サブスクリプションサービスがずいぶん幅を利かせる様になってきましたな。継続して課金することでサービスを受けられるっていうアレです。逆に言えばカネを払い続けないと使い続けられないヤツ。サブスクリプションの利点は提灯記事とアフィ...もとい、意識高いインフルエンサーとエバンジェリストが声をそろえて喧伝してますのでここで触れるのは避けますが、それよりも最近は猫も杓子もみんなサブスクリプションになってるのが問題です。こっちとしては買い切りでずっと使い続けたいソフトなども軒並みサブスクリプションに移行してまして、買い切りを併売してくれるOfficeなんかはともかく、ATOKやフォトショップなんかはサブスクリプションに入らないと使えません。

 これが動画とか音楽になってくるとさらに面倒なことになります。大抵の場合、一つのサブスクリプションで全部のコンテンツを網羅している事はありません。利権とかの関係でバラバラに散らばってる。だから、見たいものすべてとなると、全部契約しなければならない。こうなってくると金がいくらあっても足りなくなり、いわゆる「サブスクリプション疲れ」が起きます。余りにも多くのサービスがカネカネカネ払え払え払えでウンザリしてくるわけです。そうすると、タダのものを探すか、まぁそこまで必要じゃないし別にいいかとなります。

 なお、日本人はサブスクリプション嫌いが多いと言われている様です。その理由として、課金系サービスの解約時に痛い目に遭った経験が響いていると言われています。解約するのに随分苦労させられたって話はよく聞くところで、いわく、解約ページが無いとか、あってもなかなか辿り着けないとか、解約の電話が有料ダイヤルのみでしかも話中で長時間繋がらないとか、イヤガラセに近いあの手この手の引き止め工作に嫌な思いをした人は多い。今でも「AdobeCC 解約」で検索すれば、解約に挑んだ人々の阿鼻叫喚が次々ヒットします。一昔前の月額課金MMORPGの解約とか、サブスクリプション元祖のJ-COM解約や携帯の解約、NHKの解約なんてのもそうですな。

 さらに言うと、サブスクリプションは所有できないものですから、提供者の意向でいつでも使用停止にすることができます。Adobeが旧バージョンをいきなり提供中止にしたのは記憶に新しいところです。次から次へと新バージョンを出して旧バージョンを使わせないようにされるのは、特に仕事をしている上で非常に面倒なことになります。完全下位互換性が保たれていればいいんですが、ほとんどの場合そうではない。こちらは安定した環境でそれ以外に労力を割きたくないのに、提供者の意向に振り回されまくる結果となります。

 確かにサブスクリプションはちょっと使うとか、コンテンツの「ジャンルが好き」で「単一のコンテンツにこだわらない」人には有益なサービスです。しかしながら、それっていわゆるニワカ向けのサービスであって、ウチら「濃いオタク」にとっては不便です。互換性を気にしない安定した環境で創作したいし、好きな曲はニッチなアニソン(しかもお気に入りアニメにこだわる)な場合は、やっぱり買い切りが欲しい。数々の新たな出会いだとかイノベーションとか要りませんから、てかそういうのは自分たちで探してきますから、自分の好きにできるよう所有させて欲しいものです。

 まぁただ、こういう考えは昭和的だとかロートルだとかいう時代になっているんでしょうなぁ。皆さんお金持ちですなぁ。なんつーかこう、いつまでも終わらないリボ払いみたいなのにハメられているような気がしてならないんですが、どうなんでしょうねぇ。

 ということで、今回は意識高い皆さんがベタ褒めするサブスクリプションを斬ってみました。
 それでは、また次回まで。