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4K時代に対応すべきか

 どうも、新年を迎え新たな気持ちで人生低空飛行を続ける琥珀銀でございます。今年はさらに荒れ模様の天気が予想されますな。

 今回の一枚はシャロちゃんに裏メニューのサービスを実演していただきました。え? どんなサービスかって? それはアナタ、うふふでムフフなサービスでございますよデュフフw

 さてそれでは今回のお話に移りましょう。今回は表題の通り4Kに対応するかどうかです。具体的に言えば、現在当サイトで採用している通常解像度サービスから、4Kというか、Retinaというか、高解像度サービスに対応させるかを検討中です。まぁ要するに、最近特にスマホなどで採用されている高解像度に、このサイトも対応させるかってところですね。

 スマホやiPadなどのタブレット、PCの4Kモニタで当サイトをご覧いただくと分かるのですが、画像が何かボケているように見えます。これは、通常解像度モニタのサイズをそのまま4Kモニタに拡大して表示しているために起きている現象です。これの解決策は割と単純でして、要は高解像度の画像に全て差し替えればこのようなボケは全て無くなります。ただし、高解像度になるわけですから当然データ量が多くなります。

 光回線も行き渡り、スマホですら4Gに移行し、大容量高速回線の時代に敢えて当サイトが少ないデータ量で済む標準解像度のシンプル構成を貫いてきた理由は、それでも未だISDNやダイヤルアップや3G回線を余儀なくされるユーザー(特に離村、離島)がいると見ていたためです。ユニバーサルサービスでないブロードバンドは、電話と違って全国どこでも使えるようにしなければならないと定められていません。なので、取り残されている人達もいるはずであり、非モテ負け組の当サイトとしては、これらの人々を切り捨てる気にはなりませんでした、少なくとも、これまでは。

 ...が、時代も進み2020年が目前に迫る中、いつまでもボケた画像を提供し続けることは、絵描きサイトとしてどーなの? という状況になってきました。おりしも5Gが検討され、ADSLですら廃止が予告され、PSTN網(一般電話回線網)すら廃止される見込みがある今、化石テクノロジーを提供し続ける事が逆に難しくなってきたのです。(※実は当サイトは実はネスケ4でも見られるのです)

 そこで重い腰を上げてまずは高解像度対応くらいやるかぁと思った途端、また新たな問題が浮上しました。日本の貧困化が進みすぎて、いったんは皆が享受できていたと思われるブロードバンドが今、事実上ナローバンドに回帰しているのです。

 どういうことか。まず、光回線の普及がここに来て頭打ちというか、低下してきています。高額な利用料に加え、スマホの4G通信速度で十分だという事から回線を引いていない世帯が増えているのです。また、スマホで4G契約をしていても、特に給料が安い若い人たちがキャリアの高額なプランを嫌い、データ通信料契約は最小を選択し、月末にいわゆる「ギガが減る」状態となり、128KBpsで通信せざるを得ない状況の人が増えています。さらに、MVNOと呼ばれる格安サービスも登場し、速度は低速でいいやという人も増えています。これらの速度は0.1MBpsも当たり前だとか、まるでISDN MP接続の時代に逆戻りしているかのようです。

 となると、やはりこのまま高解像度化はせずに今まで通りにしておく方がいいのかという気もしております。技術的には、解像度の違いで表示させる画像を変えることは可能なのですが、解像度が高い端末=通信速度が高速な端末ではない以上、なかなか悩ましいところとなります。もしかしたら、この先オリンピックが終わって日本がますます凋落の一途を辿った時、実はこれまで以上にサイトを昔に戻さなくてはならないかもしれない。そうなれば、今ここで高解像度化をすれば、「重くて見られねーよ」になるかもしれないわけで、頭の痛い問題となります。

 これからの時代、今後より成長していくのだというよりは、より貧しくなっていくのだというのを考えて物事を進めた方がいいかもしれません。

 それでは、また次回まで。