知足安分

 どうも、築50年超の事故物件アパートが人生の終末期になりそうな状況から何とか回避できそうな琥珀銀です。歳とると賃貸も簡単に借りられなくなると言うしねぇ…

 今回はお仕事中のチノちゃんとリゼさんを描かせて頂きました。私の絵にしては珍しい2人絵です。ちょっとアンニュイな感じに仕上げてみたんですけどいかがでしょうか。

 さてアレですな。以前ちょっと話題になったこちらの事件の裁判が始まったようですな。

 この事件、詳細は各自お調べいただくとしても、被害者は人を舐めすぎており同情の余地がないってことで、加害者であるオッサン側への同情がむしろ集まっているようです。逆に同情できないオッサン側の手落ちとしては、下心というか下半身狙いなのではと見られているところでして、ぶっちゃけ性欲マターだったんじゃないの? と。

 このオッサンよろしく我々チー牛がよく世間様から気持ち悪がられる理由として、容姿の他に、性欲ありきの行動であることだと指摘されます。それ言ったらチー牛だろうとホストイケメンだろうと野郎ならあんまり変わらないのではないかって気がしますが、ではこの性欲から解放されたらいったいどうなるのか。実はまさに私がその体験をしておりまして。

 性欲ゼロの世界。それは仏陀のごとく煩悩の全てを捨て去った求道者だけが辿り着ける境地に思えます。ですが私の場合そこへ至る道は実は何のことはなく、若い頃のブラック企業あるあるパワハラ地獄と極貧生活(ブラック企業はまともに給料でない)から精神を壊し、安定剤を飲み始めたことから始まったに過ぎません。体育会系がよく勘違いしますが、酷使した身体が壊れるように心もすり減らせば壊れますので、病院で正しく治すことが必要になります。これは甘えではありません。

デパス(一般名:エチゾラム)
デパス(一般名:エチゾラム)

 当時、写真のようなデパス(エチゾラム)が大量によく処方されました。ネットスラングで「デパスはラムネ」と言われていた時代でして、いわゆるオーバードーズの嚆矢こうしとも言えます。なお現在ではこの手のベンゾジアゼピン系薬剤は強い依存症に陥るとのことから、2020年ごろにSSRI系薬剤の処方へ切り替わっているようです。

 この薬、精神を安定化させる他に副作用として性欲を止めます。そらもう見事に止めます。そうなるとどうなるか。

 まず当然として3次元女性への関心が無くなります。この3次元というのがポイントで、2次元への憧れみたいなのは消えません。つまり女性に縁が無いが2次元に興味あるキモオタにとっては実に都合が良い。そもそも、ウチらチー牛がこれまで3次元女性からどういう扱いを受けてきたか覚えていますか。2次元だけ愛でていられればそれで幸せなのに、世間体のせいで、あるいは逃れられない自己の性欲のせいで逃れられなかった3次元への呪縛。この呪縛からついに解放されるのです…!

 …あ、いや、えー、なんだか宗教じみてきたので修正します。そもそもこの社会、人の性欲を前提にした設計になっています。生物として子孫を残すことは遺伝子の絶対命令ですので、現代の資本主義と組み合わせれば当然そうなるでしょう。そして「やけんモテんと思う」を大号令に、絶対正義である「モテる」のためにこうあるべきとする商品やサービスを高く売りつけられるうえ、イケメンとは絶望的なハンデを背負わされたりする。そのうえ参加しなかったり脱落する者へは容赦ない罵倒を浴びせる。当然その罵倒は正義であり罵倒される側が悪いとする論調すらまかり通る。そういう理不尽から(遺伝子の絶対命令として生物として逃げられないような)弱みを握られて、いつまでもタカり続けられる悪循環から、やっと、解放されたような気がするんですよ。

 そうして解放されたおかげで、世間の圧や煽りに屈せず実直に貯蓄や投資に励むことができた。冒頭のような事故物件アパートが終の棲家なんていう事態は避けられる程度になれたのです。これならのんびり温泉旅行とかにも無理なく行けて、過度に心配するような老後にはならなさそうです。結果よかったなぁと振り返られるのが本音でして、もしもモテのためのセミナーだの婚活費だの性欲我慢できなくて風俗などに通うなどして散財していたら今頃どうなっていたことか。

 今はもう寛解しておりますのでこのような薬に頼ってはおりませんが、ほどよく年老いておりますので遺伝子の命令は結構ガン無視できるようになりました。ただ、元は壊れた精神を治すために飲んでいたこの薬、最初っから性欲無くなりますよと説明受けてから飲んでいたかは自分でも怪しいところです。そのときはまだ、自分の中の遺伝子が思考を牛耳っていたでしょうから。

それでは、また次回まで。