イベント初参加できました、琥珀銀です。
未だ興奮冷めやらずです。
まずはお越し下さった皆様にお礼を申し上げます。正直、誰も見向きもしないんじゃないかって不安が最後まで払拭できませんでしたので、これほどの方が来て下さるとは思いもしませんでした。素直に嬉しかったです。そして、完売によりお渡しできなかった皆様、本当にすみませんでした。用意した部数で十分だという判断は見事に間違っていました。お詫び申し上げます。
非モテ系絵描きサイトとして、最後の目標であったイベント参加は果たされました。非モテでも、イベントに出て本が売れると言う事が分かりました。私と同じような境遇にいる皆様、どうか貴方も諦めずに進んで頂ければと思います。
後に続く非モテ絵描きの方のために、イベント参加までのいくつかの情報をお伝えしたいと思います。通常、イベント参加後の絵師の日記というものは、「○○さんが来てくれました～。たくさんの方が来ていっぱい売れました～」というノリだと思うのですが、このサイトに来て下さる方がほしがる情報はそういうものではないと思うので、普通は書かないであろう事を述べていきたいと思います。
まずイベントに参加する上で申し込みをする訳ですが、これはほとんど問題なくできると思います。Amazonでモノが買えるPCスキルがあるんなら問題ない。
その後原稿を作成するわけですが、原稿を書くにはCGと違うルールがいくつか存在していました。ノンブルとかトンボとか、変な専門用語が知識として必要です。ページの数え方も予想と異なるので注意して下さい。ここは詳しくは専門のHPがあるのでそちらを見た方がいいでしょう。ここまでは自分一人で何とかできますね。
しかし、非モテとしては難しいと思うのですが、できれば同人経験者と仲良くなって下さい。正直に言いますが、この手のイベントを自分一人でこなすのは無理がありました。特にイベント当日にそのありがたみを知ることになります。仲良しを作る苦労と当日の一人だけでやらなければならない苦労、どちらを取るかと言ったら仲良しを作る方が断然いいです。
私の場合は、締め切りを意識しなければならないようなスケジュールは組まない方がよかったです。つまり、締め切り日よりもずっと早い時期に原稿が完成するよう取り組んで下さい。その方が余裕ができるので精神的に楽ですし、そもそも初心者が緊張して失敗してしまうのは準備不足が原因です。印刷所に早く持ち込めば１～２割は平気で値引きしてくれるサービスもあります。
pixivやTwitterの評価はあまりアテにしないでください。アレを気にしたら負けです。私の場合もかなり気にしてしまったのですが、結果的には全然違っていました。とにかくネガティブ情報は一切遮断する方が自分にブレーキをかけなくてすみます。
印刷部数については誰もが悩むところで一番知りたい情報なのですが、誰も教えてくれません。なぜなら部数と印刷所で大まかな費用が分かってしまうからです。ただ、ほとんどの最低印刷部数は30～50のようです。私の場合は100部を発注しました。値引きがあったためです。結果としては、これでも足りなかったのですが…。
自分の席をどのように飾るか、かなり悩むことになると思います。最低限必要だと思ったのはテーブルクロスです。はっきり言って、イベントに用意される机は汚い。そこに自分の作品をじかに置くことはいろいろ不利になりそうです。あとは値札があればいいと思います。結構値段見てから判断してる人多かったですよ。ポスターなんかあるといいですね。この辺の情報はインターネットで調べられます。参考までに、以下に私の席の写真を置いておきます。
当日の設営は一人でやると非常に時間が掛かります。またイベント当日、金銭を扱う都合上、一人の場合なかなか自分の席から離れられません。可能な限り、誰かを誘って下さい。イベント参加初心者なのに一人で全てこなすなんて無理です。これも非モテには難しい注文だと思いますがそこを何とか。
当日はスケブなどを頼まれることがあります。私の場合も何件かありましたが、申し訳ないのですがお断りさせて頂きました。初参加イベントという極度の緊張状態でモノを売りながら金銭計算をしつつ売り上げ部数を把握しながら、しかも絵を即興で描くという芸当が出来なかったためです。頼んで頂いた方には本当に申し訳なかったのですが、そういう事情だったのでお察し下さい。イベントに出る貴方が売り子を2人くらい頼めるなら、スケブを受けても良いと思います。
まとめると、非モテにとって一番難しい「絵描きの知り合いを作る」事がイベントで出やすくなるキーになると言えます。私もここがネックで7年も時間が掛かってしまったのですが、原稿の締め切りではなく、イベントに出る事についての締め切りはないので、まずは自分と仲良くなれそうな人を探して下さい。そこで色々話が聞けたら、イベントに出るのを決断してもいいと思います。
以上駆け足でしたが、簡単に説明させて頂きました。いかがでしょうか、非モテでも何とかなることがおわかり頂けたかと思います。私ら才能のない非モテには何もないように感じるのですが、「時間」という武器があります。イベントを通して見た他の絵師さん達は、なぜかほとんどが締め切りが近づいてきて初めて作業するという人が多かったです。つまり、彼らは時間が無い状態で作業しているのです。時間をかけた入念な準備により、私達は彼らが持っていないところを攻めていくことで、彼らと対等の位置に立つようにしましょう。
最後に、こんな貧相な非モテのために足を運んで頂いた皆様に、重ねてお礼申し上げます。100部用意して売り切れた時間は11:40頃でした。つまり1時間40分で完売したことになります。これは完全にこちらの見通しが間違っていたことを意味します。本当にすみませんでした。スケブとかもご期待に添えず申し訳ありません。店頭委託なども訪ねられましたが、今のところは予定がありません。しかし、次回イベントに出ることがあればそのときは再販しようと思っています。進みが遅い当サイトとサークルですが、長い目で見て頂ければ幸いです。本当にありがとうございました。
色々ありましたが良い経験になったと思います。それではどうか皆様、良いお年を。
追伸：
アドバイスや当日の売り子までしてくださったむ～んだすとの浅霧りらさま、
私の拙い本にかわいらしい絵をゲスト提供してくださったchestnut treeのkurikiさま、
ありがとうございました。この場でお礼申し上げます。
