素描

 どうも最近何かを見つめたまま思考も動作も止まってしまうことの多い琥珀銀です。疲れてるのかねぇ。


 今回はちょっと都会派なシャロちゃんを描いてみました。なぜかおパンツが脱ぎかけでございます。
 アレですな、こう、この手のオタ絵を描いている者からいたしますと、たまに現実との差異に違和感を感じることがありますな。失礼を承知の上で、さらに手前のツラを棚に上げて申し上げますと、「この人の顔、デッサンが狂ってるな?」などと、特に女性の方の顔について思ってしまうことが多々あります。
 特に最近マスクをすることが当たり前になってきておりますから、マスクの下の顔を自分の都合の良いように補いがちです。そのため、マスクを外したときに現れる現実が、「あれぇ自分だったらこう描き直すのになぁ?」などと、本人の耳に入ったら即その場で吊し上げられても文句は言えないような事を思い浮かべてしまったりします。
 これはアレですかね。自分が不細工だのキモいだの言われ続けてきたために起きる反動ですかね。何というか、日々どうやったら可愛く描けるかなぁとか考えすぎなのが、とうとう現実にまで侵食してきてしまったということでしょうか。
 本来、絵の技能を上達させたいのならば、デッサンすなわち現実の物体を描くことから始めるべきと言われております。多分それは2次元オタ絵もそうなんでしょうけども、じゃぁ現実の女性の姿形が2次元女性よりも絶対的に上位なのかと言われると、個人的には異を唱えたいところがあります。
 何というかですね、イデア論的に言えば2次元は2次元なりに理想とする何かがあって、多分それは3次元の模倣を極めることで達成するものではないと個人的には思うのです。これは心の中に理想郷を作る考え方なので、リア充の人たちには理解できないでしょう。まぁ、こうなってくると宗教っぽい何かのような感じがしないでもないですけども。
 我々、特に非モテのオタは現実に対してはほとんど期待していません。ゆえに、想像的なものに理想を求めます。むしろ下手に三次元寄りにするからリアル女性たちがやれ性的搾取だの非実在青少年だのと文句付けてくるわけで、いっそのこと完全に切り離した方が良いのではないかとすら思います。
 それでは、また次回まで。