おっさん生態系(エコシステム)

 どうも、コミケが中止だの都市封鎖だの色々物騒になってきましたな。琥珀銀です。


 今回は怪しいおまじないを知って人知れず試してみちゃうシャロちゃんを描いてみました。大きくな~れ。
 さて、先日「コロコロアニキ」なる漫画雑誌を買いましてな。まぁ、コロコロコミックと言えば氷河期おっさんズには懐かしい漫画雑誌になるんですが、このアニキ、表紙のっけから「小学生お断り!」だそうで、「コロコロ卒業生に贈る大人のコロコロです!」とあります。本誌も「もうあの頃の財力じゃない!」とか色々おっさん向けにアレンジされております。アニキというよりむしろオヤジだと思いますが。
 今号の特集はPCエンジンminiだそうで、これもまたおっさんには懐かしいものですな。まぁ、人によってはこっちこそが本流だ! かもしれませんが。最近はこういうリバイバルものが流行なのかもしれません。
 こうしてみると、最近はおっさん向けの娯楽が増えてきたと感じますな。アニメやゲームなどのオタコンテンツは言うまでも無いですが、おっさんの琴線に触れる懐かしのモノも色々登場してきています。この手のおっさんの娯楽ってのは、おっさんが創り、おっさんが愉しむというおっさん生態系(エコシステム)で構成されているので、おっさん以外が入り込む余地がないところもポイントです。つまり、優しい世界。
 このような娯楽は今までで言えば、大人になれない男性のモラトリアムだと言われていました。キチンとした大人の男たるものは、女性をしっかりエスコートして、十分な家族サービスしてこそであり、いい歳していつまでも子供みたいな事はしないものだとされていたのです。しかし近年、往年のゲーム機のリバイバル、コロコロのような児童紙の大人向けアレンジ、アニメ・ゲームの高年齢対象化などなど、従来で言う子供の娯楽をおっさんが愉しんでよいという空気が醸成されつつあります。
 大げさかもしれませんが、これは男性の社会からの解放ではないかと考えます。女性達がウーマンリブにより女性的役割からの解放を得ようとしたように、男性もまた、社会からの男性的役割からの解放を得ようとした、いや、得ることができるようになったと言えるのではないかと思います。つまり、おっさんがあるべきところは、無理して大人ぶる事ではなく、かつて少年だった頃の楽しいあの娯楽の世界で良いとなった訳ですな。誰のためでもない、自分のために生きよう。それがこの「おっさん生態系(エコシステム)」と言えるでしょう。
 それでは、また次回まで。