エロゲ最前線

 どうも、老兵エロゲーマー琥珀銀です。


 今回はシャロちゃんのお誕生日お祝い絵を描かせて頂きました。もはや実在する人物よりも2次元キャラの誕生日の方がよく知っている状態ですわ。というか、実際に親近感沸くのが実在の人物よりも2次元なんじゃ無かろうかと…。後は親きょうだいくらいしか思い出せんわ。
 しかし最近はアレですな、エロゲーの話題をとんと聞かなくなりましたな。まぁ一応出てるには出てるようなんですが、ほぼ斜陽化の一途をたどっています。特に「これで終わりかなぁ」と感じたのは、アリスソフトが去年発売した「ランスシリーズが10で完結」した頃でしょうか。ネット上のエロゲ感想板でも、これでエロゲ納めかな、という意見が多く聞かれました。
 エロゲが斜陽化した理由はもう既に様々なサイトが分析しています。曰く…
 ・ゲームコンソールがPCからスマホに移ったが、スマホは販売チャネルが公式ストアなどに制限
 ・旧態依然の紙芝居からほとんど進歩しないシステム
 ・エロ絵見るならpixivで、ストーリー読むならラノベがあるじゃん。クリエイターもみんなそっち行っちゃったじゃん
 ・未だにバブルのような高額な価格設定
 ・クリアに時間掛かりすぎ
 ・いわゆるWarez(割れ)の蔓延
 ・少子化
 …などなど、まぁなんですかね、一言で言えば、ゲームコンソールやメディアが変わっていくのに、エロゲ自身は変われなかったのが原因と言えそうです。
 では今、エロゲ自体どうなっているのか、もうちょっと言えば今も探せばかつてのような輝きを見ることができるのか、一緒に探しに出かけましょう。
 まずPC。
 最近は販売チャネルをパッケージからダウンロードやブラウザゲーにして生き延びているようです。しかし、そもそも席に座ってPCに向かうというスタイルがそもそもゲーマーとしては古風あるいはニッチになりつつある今、pixiv上がりの素人絵師捕まえて格安で絵を描かせお手軽にプレイってのがメインのようで、かつてのような勢いはもうなさそうです。ていうか、エロゲーって紙芝居だから実は最近のPCの処理能力なんて要らないんですよね…。一応FANZA(旧DMM.R18)ってところが細々やっているようです。なお、STEAMの成人向けコンテンツから探し出し英語だろうと何だろうと乗り越えてプレイしている強者もいるとかいないとか。
 では最近のゲームコンソールではどうか。
 まぁゲームコンソールと言っても、PS4やSwitchなどのコンシューマー機で出せないのは今も変わりありません。ライセンシングとかその辺の関係ですな。あと、スマホやタブレットでもApple製のはエロゲの販売が禁止されています。アプリは公式App Storeからしか入手できませんが、この手のエロゲアプリは販売登録申請しても100%リジェクトされます。脱獄という手を使えば確かにどんなアプリでも動きますが、ニッチ過ぎて商売になりませんな。
 ではでは最後の希望、自由が売りのAndroid陣営はどうか。実はかつて2014年頃までGoogle Storeでエロゲを販売していた時期がありました。しかしながらほとんどがフェイクだったり悪質なマルウェア搭載とかばっかりで非難囂々となり、GoogleでもエロゲアプリをStoreで載せることは禁止しました。今現在はAppleと同じで、申請してもリジェクトされます。
 がしかし、Androidの場合、アプリは公式Google Store以外のStoreからでも入手できます。そこで独自ブランドのStoreを立ち上げてエロゲの配信を行っているようです。先に述べたFANZAとかHBOX.JPとか、同人で有名なDLsiteがやってるにじよめR18とか辺りでしょうか。
 あとは…、吉里吉里エミュとかOnScripterエミュとかそういうスクリプトコンバートでなんとかしてみるとか、自宅のPCとVPNでつないで画面をオンラインリモートするとか、古いゲームなら98エミュに載っけてしまうとかありますが、まぁ、かつてのようなお手軽さは無いですな…。
 見てきたとおり、全国的な販売チャネルで大手が作るようなエロゲは、やはり、だんだんなくなりつつあるようです。オタ趣味の代名詞だったエロゲが消えていくのはなんとも寂しいものですが、それらの血脈はpixivなりラノベなりに受け継がれて行ったのだと考えるようにしましょう。
 それでは、また次回まで。