どこかへ還りたい

どうも、非童貞非処女だけが罹る致死病が蔓延し人類滅亡寸前の世界をケッテンクラートで旅したい琥珀銀です。


 今回はココアさんのお誕生日って事で、なにかを期待して待ってるココアさんを描かせて頂きました。そういや女子からこういう目線で見られたこと無いな…。だとするとこの絵は完全に妄想の産物と言え、現実のそれとはずいぶん違うものかもしれませんねぇ。
 さて最近はどうもアレですな。どこかへ還りたいなぁと思うことがしばしばです。あ、帰りたいじゃないです、「還り」たいです。自宅に戻るとかじゃなくって、あるべき場所に戻りたいっていうか、元に戻るっていうか、やや宗教チックに言えば、肉体から魂が解放されて輪廻から解脱するっていう、そんな感じ。
 これって多分、人生の先が見えてきてしまったからかもしれませんな。ウチら氷河期ってこれまでを振り返ってこれからどういう扱いを受けるかって大体予想できるじゃないですか、しかも悲観的に。国はアベノミクスで今後も将来安泰年金100年安心なんて大本営発表してますけど、誰も信じちゃいませんて。
 現実的なところで言えば、8050問題で介護離職、年齢と税金と年金受給開始時期ばかり上がって、生涯現役とか言われて老体に鞭打ってわずかな命をつなぎ、最後はボロアパートの一室で孤独腐乱死のうえ床のシミになって消える。んで、そんな惨めな人生を送ってきたのは自己責任だ努力不足だとかで救いの手は一切来ない、と。これって何のために生まれてきたのかなぁとつくづく思うのですよ。あ、モテ人生送ってきて幸せな人は勿論こんな日記読んでない前提で話してます。
 え? そうならないよう努力しろ? 全ては自己責任? あぁ、そればっか言われてきた人生でしたな我々は。その言葉、上級国民がウチらを体良く搾取する方便でしかなかったってのはもうバレバレです。苦労は買ってでもしろというのは売る側の言葉だってもう気づいているんです。
 そんな未来しか見えないもんですから、やっぱりここから離れてどこかへ還りたいなぁと思うんですよ。いま、なろう系異世界転生モノが30〜40代を中心に流行っているそうですが、それもやはりここからいい加減離れたいという気持ちの表れなんじゃないですかねぇ。
 これまで人類の歴史で仏教とかキリスト教とかイスラム教が生まれたのかよくわかる気がするんです。これら宗教に共通しているのは死後の世界の安寧です。こればっかりはどんな宗教であろうと変わらない(怪しい新興宗教除く)。結局のところ、この世界って一部の才能に恵まれた人を除いてあんまり良いものではなかったんじゃないかなと。
 まー、てな事言うと「ならさっさとタヒね」とか言われますが、この世界に住むにふさわしい人と、そうでない人で実はわかれているんじゃないかと考えます。だからこの世界にふさわしくないと判断されたら「タヒね」つまり他界しろと言われるようになっていると、えぇ、こう思うんですよ。
 でもだからといって積極的に他界できる度胸は私含めて殆どの人が持っていない。痛そうだしねぇ。関東の東武東上線とかよく人身事故で止まってますが、ある意味感心しますわ、よくそんな度胸あったなって。でも我が国の40代以下の死因の第1位はなんだか知ってますか、自殺ですよ。つまり、それほど嫌になったのだろうなとも思いますがどんなもんでしょうな。
 まぁだからこそ、ウチらは楽園を夢想する。アルカディアとかイデアとか2次元とか言われてるやつです。もっとわかりやすく言えば極楽浄土でいいかもしれない。そこへ無性に還りたくなってくるんですよ。まるでそこから追い出されて仕方なくこの世界にいるみたいに。
いつかそこへ還る日を夢見て、今日も生きている。そんな日々です。
それでは、また次回まで。