セルフブランディング

 1ヶ月ぶりでございます。琥珀銀でございます。最近はだんだん暑くなってきましたな。


 今回はまたもごちうさで、リゼ×シャロで描かせて頂きました。これって前の名前が攻めになるんでしたっけ。まぁ好き勝手描かせて頂いております。
 さて、今日はセルフブランディングについて書いてみたいと思います。セルフブランディングというのは、自分をコンテンツと見なし、その評判の向上を狙った行為の事を言います。
 インターネットがオタクのものから一般人のものへと浸透するにつれて、ネットとリアルの境界が曖昧になってきました。ネットと言えば超黎明期を除けば昔は匿名が前提だったのですが、最近ではSNSの台頭によって「琥珀銀」=「リアルに存在する○○さん」みたいになりました。オッサンではFacebook、若い人ならLINEでしょうか。ネットのつきあいではありますが、裏ではしっかりリアルの人物とのつきあいが前提になりましたよね。
 そうなるとですね、今まで匿名で罵詈雑言好き勝手書いていられたのができなくなってきたわけですな。今もしたたかに存在する2chでは、まだこの伝統(?)が受け継がれてますが、今はネットとリアルがリンクしちゃってるので、無視すればいわゆる「バカッター」みたいなことが起きる。未成年飲酒ツイートとか万引きツイートとか、最近ではつまようじ君事件なんてのもありましたな。社会規範に違反していると(思われたら)、即座に特定班が組織され、その人の個人情報がネット上に丸裸になるのはもはや日常茶飯事です。
 こうなるとどうなるか。皆さん防衛に走りますわな。しかも最近のSNSはいわゆる「友達」とかフォロワーが何人いるか数字でしっかり表示されますから、これが少なくなると信用を失う事と恐れるようになる。結果、痛い発言は極力避け、当たり障りのない発言が並びます。Facebookはメシの記事、twitterはネコの記事しかないなどと言われた時期がありましたが、叩かれることを恐れるあまり、あるいは嫌われることを恐れるあまり、もはや良い人を演じ続けるしかなくなるわけです。
 これが絵描きの世界になるとさらに顕著になります。暴言吐いているアカウントの絵よりも、人柄の良いアカウントの絵の方が見られやすいのは当然のことに加え、さらに自分が抱えているフォロワーの数に応じてpixivなりtwitterなりの閲覧数が大幅に変わります。なのでみなさんフォロワー集めに必死です。ちょっとでもフォロワーから外されると過剰とも思える反応を示しますね。だから評価上げ、セルフブランディングを自覚あるなしにやらねばならなくなるのです。
 で、そうなると自分がどう見られているか気になって仕方なくなる。そこで世の中にはエゴサーチという手法があるそうです。これは何かというと、自分の名前を検索して評判はどうかを確かめるものです。例えばGoogle先生に対し私をエゴサーチするとこうなる。

 twitterで活動していることが分かりますね。pixivも載っているので絵を描いている事もわかります。ただ、このサイトは結構下の方にいますね…。これを見ると、琥珀銀なる人物は、人気もないが害も無いという評価になりそうです。
 今までのお話しはいわゆる承認要求と言われるものになります。人から認められたいと思う願望ですね。これは人の成長を促す良い面がある一方で、毎日フォロワー数の増減を気にするようなネガティブな悩みを増やす一面もあります。ぶっちゃけて言ってしまえば、私のように「彼女居ない歴実年齢の非モテでーすw キモオタでーすw ブッサイクでーすw」と言ってしまった方が気が楽ではあります。これ以上落ちようがないですからね。セルフブランドという荷物を背負う気ならば、これを担がなければならない。
 まー…、何とも言えないところではありますが、自分の格付け、いわゆるセルフブランディングは、個人的にはほどほどにしておいた方がいいのではないかなと思う次第です。
それでは今回はここまでと致します。
また次回お会いしましょう。