えー、新年明けましておめでとうございます。昨年は色々とお世話になりました。今年もよろしくお願い致します。琥珀銀です。
昨年は冬コミにて初のフルカラー本を出せまして(しかもエロ)、さらにおかげさまで完売と相成りました。用意した部数は150部です。なんとか現実世界の方にも作品として見ていただける足掛かりがつかめ始めたのかなと思っている次第です。ありがとうございます。
参考までに、設営状況はこんな感じでした。
まぁアレですな。このサイト開設から10年以上経ち、やりたい事は一通りやったかなぁと思っております。思えばかなり無茶というか無理をしました。特に去年からはその無理が大きくなっています。
その無理とは何か。実は今、絵描きを取り巻く環境は昔と違って、コミュニケーション能力まで要求されるようになってきています。かつて、オタクってのは本来人付き合いが苦手なモノでしたが、今ではそれが要求されるようになっているのです。
もはや絵描きが避けて通れないpixivやコミケなどはSNS要素、つまりコミュニケーション要素が必要なところですが、ここで自分の作品を出して見てもらうためには、その界隈のキーパーソンな人々との関係性を、「好意的に」保たねばならず、それでやっと作品を見てもらえるっていう、リア充仕様になっています。ゆえに、こちらもオタ趣味でありながらリア充的行動をせねばなりません。
pixivやコミケなどで色々経験した結果、ぶっちゃけて言って私のような彼女居ない歴=享年、かつ異性の知り合いゼロなんてのは存在してないって事がわかりました。アナクロなオタクはもはや絶滅寸前なのです。あるいはもう古いタイプのオタクは表には出てこなくなったのかもしれませんが…。
pixivやコミケでなくHPだけで地道にやっていけばいいじゃんという考えも確かにあります。無理してpixivやコミケで(しかもリア充しかいない)やっていくのなら、いっそHPに原点回帰するのも有りでしょう。ただし、人の目に付く可能性が大幅に下がることは覚悟が必要です。みなさん、2次元イラストを探すのにgoogleとかで検索していちいちHPをひとつひとつ探すでしょうか。pixivでキーワード一発いれるか、Twitterで有名絵師をフォローした方が早いですよね?
話が少々とりとめなくなってきました。今年2015年はおそらくこういった矛盾みたいなのを抱えながら進むべき道を見つける年となると予想しています。もはや、絵を描く人間は一般人の方が多くなってきているのです。一般人とは、まともな学歴があって、まともな正社員で、まともに異性との経験もある人達の事です。今後我々非モテオタク絵描きは、地下に潜りひっそりと活動するか、キョロ充のように一般人に擬装して誤魔化しながら活動するか、あるいはまったく新しいコミュニティを構築するか、その方向性を考える事になるでしょう。2015年はおそらくそんな年になるはずです。
琥珀銀と銀色琥珀館は、ここに至って道に迷い、迷子となってしまいました。
もはや先人はいません。同じ境遇(非モテで絵描き)の仲間もいない。
私はこれからどうしたらいいか、しばらく迷走することになるはずです。
その行く末を、どうか見守っていただければ幸いです。
それでは皆様、今年もよろしくお願い致します。