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沼に填まる

 どうも、ChatGPTの出現により職を追われそうな琥珀銀です。

 今回はこちらを見て微笑んでくれるお座りシャロちゃんを描かせて頂きました。シャロちゃんマジ天使。

 さて世の中ますますキナくさくなってきておりますが、すでに世捨て人となった諸兄はアニメにゲームに二次元ライフを満喫させていることと推察いたします。

 前回の日記では貧困層たる我々がいかに廉価に二次元アニメを充実させるかを蕩々と述べさせていただきました。

 今回はアニメではなくアニソン視聴環境についてこれまた蕩々と述べさせていただこうかと思う次第です。

 我々キモオタたるもの、アニメ鑑賞に並んでアニソン視聴はこれまた基本中の基本と言っていいでしょう。加齢によって高域周波数がだんだん聞こえなくなっていくことを自覚しつつ、それでもよりよい音を目指して機器や環境を揃えていくのは最大の無駄に思えてそれでも満足度の高い娯楽と言えます。

 本来、高音キラキラな傾向のあるアニソンを聴く際に、年齢的に18KHz以上が聞こえなくなっている我々ロートルにおいては、標本化定理によればナイキスト・レートで36KHz程度を満たす超安物機材で十分なはずです。

 がしかし、不思議なことなんですが36KHzよりも、もう聞こえないはずの44KHzあるいはそれ以上で再生した音の方が高音域がジャリつかないと感じるのは確かでして、よく言われる「ジジイは高い音が聞こえないんだから高級機材はムダ」というのは個人的に反論したいところではあります。もちろん音の善し悪しは周波数だけでなくジッタとか分解能とかS/N比とかあるんで高い機材にはそれなりに理由があるのは確かですが。

 とは言え、先に申し上げましたとおり我々は氷河期貧困層であります。ウン百万のオーディオセットを専用のオーディオルームにデーンと設置するなんぞ資金的に不可能であり、出来ることと言えば良いヘッドホンとDACの組み合わせで至高を目指していくほかありません。

 以下にありますのは私のアニソン視聴環境です。この手のは語り出すと長くなりすぎる(オタク特有の得意なことは延々と語り続けてしまう)ため、シンプルに紹介していきたい。

 以下ご覧の通りDACに独RME社ADI-2 Pro FS R(Black Editon)に対して電源を日Audio Design社DCアダプターから取り、独ゼンハイザー社HD 800ヘッドホンを組み合わせるという超ベーシックな構成です。ちなみにヘッドフォンケーブルはSAEC社製の今は亡きPCOCCケーブル。

 アニソン視聴をメインにしているユーザーにとってRME社のDACというのは割と歴史ある定番なところがあります。古くはFireface800から始まり一応プロ機材を謳っているはずなのですが、これを使っているというアーティストを聞いたことがありません。素人が手を出せる価格帯というのがその理由な気がしますがどうでしょうか。あとコイツはハイエンド機の癖してイコライザで音がいじれます。本当に音質を求める人ならΔΣ(デルタシグマ)変換、いわゆるDSDで聴くでしょうから、そもそもそこにイコライザの入る余地はありません。てかそもそもそんなんは邪道です。それでも敢えてこれを利用するのは元々アニソンが少々苦手と言われるHD800を使っているためです(後継機のHD820は割と改善されたようですが、私が買うときはこれが最高峰だった)。

そしてレンダラーはJRiverというこれまた超ベーシックですね...。

 他の先人達が辿ったとおり、これで良いと満足する環境へ到達するには人それぞれ千差万別の経緯があります。私もJPlayとかRoonとかAudirvanaとか試したんですが、安定しないとかそもそも最初の日本語デスク(代理店)の印象が最悪だったとか(JPlay)、初期費と維持費が高すぎる(Roon)とか、途中で高額路線にしやがったとか(Audirvāna)、まぁそんなんでここらに落ち着いた次第です。

 こうして人それぞれのアニソン視聴環境が整えられていくわけですが、お値段的にはDACとヘッドホン併せて6~70万円以下が一般的な独身アニオタの出せる限度ではなかろうか、という気がしております。そもそも1機材あたり30万円を超えているあたりで日本の中小企業で言うところの固定資産にあたるわけで、これ以上の出費となると生活にただならぬ影響が出るでしょう。

 基本的には人に見せびらかしたりしない限り好きにやるのが良いとは思います。趣味なんてまぁそんなもんです。

 それではまた次回まで。