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御為倒

 どうも、今年の年越しものんびり温泉旅行を画策している琥珀銀です。

 今回はちょっとえっちぃお誘いモードのココアさんを描かせて頂きました。やっぱり二次元が平和でいいですな。

 さてアレですな、ふるさと納税の季節になりましたな。これまでの給与を総計してどこの市町村にするか吟味し、特になければ生鮮食品、あるいは日立かツインバード製品が増えていくのが毎年恒例の行事となっております。本当の金持ちならこんなセコいことはやらないだろうし、子育てなど生活がカツカツなら税金先払いは厳しいでしょうから、この制度は私のような金持ちではないが困窮している訳ではない独身者向けの施策と言えます。いわゆる、こう言うのにカネ出せる人達ですな。

 この手のふるさと納税とか来年にやるであろう確定申告などは最近、マイナンバーカードによる電子申請が可能になり、以前の書類作成に比べれば相当楽になりました。ただこれ、やり方が難しいだとか何とかであんまり評判良くないんだとか。

 こちらの記事によれば、日本人の5人に1人しか役所の書類を作成できないんだそうで、記事にある6人に1人は偏差値40以下とかそりゃ正規分布はベルカーブを描くんだから当たり前(±σ1は約68%、その範囲外の左側は約16%)だろとか思うところはあるものの、ある程度努力というか勉強しないと役所への書類提出は難しい印象があるようです。

 しかし私に言わせれば、手順を踏みコツコツとやっていけば誰でも適用されるこの手の仕組みは大いに歓迎したい。そら簡単ではないんでしょうが、少なくとも不公平ではない。ウチら氷河期世代が食らったような、スタートラインが既得権益層と同じなのに同等の勝負を要求された挙げ句、結果は全て自己責任などという出来レース的な不公平に比べれば相当マシです。

 世の中ってのは公平なことより不公平なことが多いものです。人生の一大イベントであろう結婚に関しても、今や女性は上位3割のイケメン男性としか結婚したくないという統計的事実が明らかになっているにもかかわらず、下位7割に努力を強いる。それは例えば清潔「感」などという言葉で表され、日々清潔にしていようとも「清潔にしてても(お前たち)便器は汚い。単なる衛生状態がいいゴキブリ」などと上から目線で説教されるわけで、公平にはほど遠い。

 そういうわけで、こういう泥臭いコツコツとした努力が実を結ぶ仕組みはもっと広まっていいと思います。キラキラチヤホヤされた連中が後光効果によって利益を独り占めする構図は人々のやる気を削ぐ。結局生まれ持った才能や容姿で全てが決まり努力なんぞ無意味ってのが今どきの風潮ですが、少なくとも我々キモオタ童貞の寿命尽きるまでは真面目さが評価される社会を維持したい。褒める相手に才能や長所が無い場合、人は真面目という評価を下しますが、真面目クンは真面目しか取り柄がないから無能などという女性的価値観に対するアンチテーゼとして、ふるさと納税や確定申告、NISAなどの税制優遇措置はむしろ難易度を上げていい。

 とは言え、こう言うのはすぐ塞がれてしまうのがわーくにであります。謎の市民団体とか人権団体とかが突然現れたかと思ったら、このような申請が難しいものは出来ない人に対する差別だとか騒ぎだし、それに同調する下半身目的の権威男性が乗っかり、なぜか公平と称して年収1000万以上でないと申請できなくなって形骸化するのです。かくして、苦労すれば報われる制度は失われ、公平の名の下に不公平が罷り通るようになります。そんで、年収1000万超えれば誰でも申請できるんだからそれを超えていないのはお前の努力不足だとか言い出すわけで、これぞまさに氷河期が嵌められたパターンと言えるでしょう。

 ゆえに、私としては制度が生かせるところは最大限活用させていただきますが、日本の将来のためにとか未来の子供達にとかSDGsなどと言う陽キャ施策に関しては一切距離を置きたい。子供達を支援することで回り回って自分たちに利益がなどと詭弁かましてきますが、これまでの貧困対策とか自殺対策から意図的に無視されてきた経緯を見ればウチら世代を見殺しにする気満々なのは明白です。理想としては子供がうるさければバンバン市役所に苦情を言って公園を取り潰すような老害が目標と言えるでしょう。ウチらもあれくらい戦わないと本気で日本の生け贄にされかねない。

 というわけで今年はこれで締めくくりたいと思います。
 12/24頃に元旦向け下書きを公開した以降の更新は全て来年になる予定です。

 それではまた次回まで。良いお年を。