新しい酒は新しい革袋に盛れ

 どうも、生涯未婚率ではなく生涯童貞率を提唱したい琥珀銀です。


 今回は千夜ちゃんお誕生日絵2022を描かせていただきました。ここんところ千夜ちゃんは誕生日の時しか描いていないっていうか、以前描いたのを忘れていて今見ると去年と構図がほとんど同じような気が(ぁ
 さて最近スマホを買い替えましてな。世間では高すぎると言われているiPhone14 Proでございます。
 
 実際のところドルベースでお値段据え置き($999)なので円安による割高になっているだけなんですが、実質的に日本人が貧しくなったとは言えるでしょう。一部輸出企業が儲かるからと自国通貨の価値を下げまくるなど本来自殺行為のはずですが、企業の論理とキックバックのおこぼれに預かる政治家のために一般国民にしわ寄せが来ている構図です。
 では国民の側には何も問題無いかというとそれも違う気がします。モバイルオーダーやセルフレジ、関連するキャッシュレスやマイナンバーカードへの国民のアレルギーを見ていますと、日本人の給料が上がらないのは先進国が稼ぎ頭にしているITサービスが苦手というか活用できないためだろうなと思うのです。モバイルオーダー一つとっても、先にスマホで予約すれば並ばなくても時間を無駄にすること無く受け取れるのに、なぜかそのスマホをいじりながら行列に長時間並ぶのが日本人ですし。あと何でしたっけ、ZOOMには上座と下座があって、連絡はFAXでないと温かみが感じられないんでしたっけ。
 しかし外国では日本と違って優秀な人材が勢揃いしてて、iPhoneなんぞサクッと買えるくらい高給取りなのかというとそれも違うようです。なぜなら、高いと言われているiPhone14でも、自国通貨換算で見れば日本でのiPhone価格は世界で2番目に安いらしく、転売目的の外国人がAppleストアにたむろしているのはニュースでも報じられたとおりです。
 日本がこれまで豊かだったのは経済的に困窮しない中間層が分厚かったからと言われております。中間層というのはいわゆる一般人で、貧困層ではないしエリート層でもありません。ですが世界的に見れば日本を除いて中間層が豊かな先進国はありません。ていうかそもそも中間層というのがありません。大抵は高給のエリート層か労働者階級層に完全に分かれています。それでも日本の中間層、いわば「普通の人達」が稼ぐことができたのは歴史的幸運に恵まれたからです。単純労働でも稼げた時代があったんですな。
 それが今はそうでは無くなっただけです。他の先進国と同様、中間層は無くなりエリート層と労働者階級層に日本も分かれるようになったのでしょう。今必要なDX人材像とかこちらの記事にありますが、専門技術としてセキュリティやクラウド知識、プロマネ能力として経営能力や要件定義、さらにはデータサイエンティストとしてAIやデータ分析にも明るい必要があります。で、フツーの一般人がコレやれると思います? マクドナルドでスマホいじりながら行列に並ぶような日本人が誰も彼も身につけられるとは到底思えないですし、海外だってこういう人材は普通エリートと呼びます。
 つまり単純労働で稼げない今の時代に中間層を再び厚くするとか日本経済を取り戻すってのは国民総エリートにするしかありませんが、それはどう考えたって無理な話と言えるわけです。
 でもまぁ、(失われた30年を生み出した)氷河期やバブル世代は無能なだけでゆとり世代やミレニアル世代、Z世代は優秀だから問題ないっていう意見も多く見かけますし、あーあと恋愛経験やスポーツ経験のある人は優秀なんでしたっけ。じゃぁ問題無いな。
 ところで、その無能な私はなんでiPhone14 Proを買えたのかって言えば、彼女ができず結婚もできず、ゆえにクルマも家も子供も持ってないのでその手の出費がなかったからです。無能は豊かさを諦めろ、などと竹○平蔵やホリ○モンとかが言ってたセリフですが、ここまで述べてきたとおりある意味事実になりつつあります。まぁ年を取り枯れきった私としては日本の将来は有能な人らに任せるんで、自分はあんまり豊かさを求めない方が今の時代は苦しまないで済むのかもしれないなと思った次第です。
 さて、今回はここまでといたします。
 それではまた次回まで。