The・老害

 どうも、繁殖しないくせに資源を消費する人類の敵、琥珀銀です。


 今回はココアさんお誕生日絵として、寝っ転がっているココアさんを描かせて頂きました。もはや3次元の人の誕生日よりもごちうさキャラの誕生日の方が記憶に残っていたりしますな。
 さてアレですな、ここんとこ老害がクローズアップされているような気がしますな。最近の騒ぎとしては、自分の勉強不足を棚に上げてahamoにサポートが足りないと苦情を呈すご老人が老害の代表として話題になっております。
 また記憶に新しい老害としては、上級国民というワードを広く一般に知らしめた池袋自動車暴走母子死亡事故も挙げられるでしょう。他にも舌禍の五輪前組織委会長だとか、USBも知らないIT前大臣だとか、数え上げれば枚挙に暇がありません。まさにThe・老害と言うべき存在が、多くの世間の反感を買っております。
 これら老害たちの共通点は、決して自分の間違いを認めないことです。そればかりか、自らの権力(あるいは過去の権力)を振りかざしてその間違いをゴリ押ししようとします。謙虚さが足りないというか、分からなければ勉強すればいいものを、自分の間違った経験だけで判断し、周りに迷惑をかけまくります。嫌われて当然と言えましょう。
 何でそうなってしまうのかみたいなことは、例えば老害が生きた時代は高度経済成長期だったから無能でも数による力押しだけで成功できたせいだとか、老化で前頭葉の働きが弱まっているからだとかいろいろ言われております。しかし、ここで重要なことは今の老害よりもむしろ、我々が将来どうなるのかではないでしょうか。
 かのIT大臣はUSBメモリが分かっておらず、今回の新聞記者の重鎮はオンラインでの仕組みが分かりませんでした。我々にとっては造作も無いことですが、これと同じことが将来起きないとも限りません。例えば現在の最先端技術はAIや機械学習・量子コンピューターなどですが、我々が老人になる頃には機械学習の線形回帰くらいは自力で構築できるスキルがあって当たり前になっているかもしれません。数理モデルを元に投資を行い、子供の教育プランを作成するようなことが当たり前の時代になり、たったそんなことも理解できない老害がいるなどと言われるかもしれないのです。
 だからそれをやれというわけではありません。ただ、理解していこうという姿勢が今後重要になっていくような気がします。今の老害が大きな顔できるのは現代日本の資産の土台が彼らの構築したものの上に成り立っているからですが、20〜30年後にはそれも無くなります。むしろ、先輩の老害が暴れまくったせいで、いろいろ老人に優しくない世の中になっているはずです。
 繰り返しますが、現在の老害が非難されているのは知ったかとゴリ押しです。つまり、勉強不足です。かつて我々にカネが無ければ知恵を出せ・知恵が無ければ汗を出せなどとご高説垂れた先輩方が、今やまったくできていない。老害と呼ばれることは結果として世の中から冷遇されるわけで、これを避けたいのであれば少なくとも知る姿勢や努力は重要でしょう。老いては子に従えとは、そういうことです。
 いずれにせよ、ウチら氷河期が老人になる頃には世間の風当たりは相当に厳しいはずです。今でさえ日本をダメにした世代などと言われてますゆえ、老害扱いされればそれこそ迫害コースになるやもしれず、慎重な言動が求められそうです。
 それでは今回はここまでにいたします。
 また次回まで…