アーロンチェア

 どうも、某ウ○ルシアに入店すると即「カートの整理をお願いします」(意訳:不審者警戒せよ)との店内放送が流される琥珀銀です。


 今回はベッドでお待ちしているチノちゃんを描かせて頂きました。可愛がるなり添い寝するなり妄想が膨らみますなw
 さて本日は以下の逸品を購入しましてな。

 アーロンチェアリマスタードでございます。お値段20万円でございます。
 この椅子、知る人ぞ知る椅子でして、いわくアニメ映画監督の新海誠が使っているだとか、有名ドラマのオフィスシーンでは必ず映るだとか言われてまして、いわゆる絵を描く人や文字を書く人に絶賛されている椅子でございます。たいした実力もない私が最大限の贅沢をしております。
 座り心地は言われているとおり「おお!」というものではないんですが、長時間絵の作業をしていると明らかに腰への負担が少ないですな。こういう良いものってのは直ぐに分かる違いとかでなくて、長く使っていると当たり前になるような心地よさみたいなのがあるんだなと思った次第です。
 しかしアレですな。本来ならば結婚して子供作ってクルマ買って家買って…という通常求められる消費活動から著しく逸脱しておりますな。いい歳こいたおっさんがこういうオタ趣味を充実させるようなものばっかり買っていては、この国の未来は暗いものがあります。
 がしかし、このようなことを言いますと「そういうことするのはおまえだけ。普通の人はちゃんと大人の買い物をしてる」という「おまえだけ」教の人が即座にシュバってきますが、実際問題婚姻数も下がり、住宅販売数も低迷で未婚や少子化も進み、なおかつ20代~30代の交際経験率の低下を鑑みるに、果たしていつまで「おまえだけ」で強がっていられるのだろうと思うところがあります。
 このアーロンチェアはハーマンミラー社というアメリカの会社の製品です。口コミから良さが広まって人気商品になりました。当たり前ですが「買ってないのはおまえだけ」なんていう宣伝は打っていません。ところが日本の場合、「普通の人は買ってる。買ってないのはおまえだけ」「いい歳して買ってないなんて恥ずかしい」みたいな宣伝を未だに打っています。つまり、バブル時代のやり方から一歩も進んでいない。
 多様化だとかSDGsだとか言われておりますが、既存のクルマ産業だとかブライダル産業、住宅産業がピンチだ新戦略が必要だという前に、なんというか人のコンプレックスばかり弄るようなプロモーションから見直すべきではないのかなとこの椅子に座りながら思った次第です。
 まぁそれでも「そんなオタクっぽいもの買っているのはおまえだけ」とか言われるんでしょうねぇ。
 それでは、また次回まで。