どうも、プライベートでの発言が「あっ、ハイ」「温めお願いします」「アレクサ、今日の天気は?」しか無かった琥珀銀です。年の瀬も迫ってきましたな。
今回は例年通りサンタコスのココアさんを描かせて頂きました。元絵は以前ゆのっちで描いたことがある構図と同じです。去年はチノちゃんだったので、今年はココアさんにご登場頂きました。家族とリア充のためのクリスマスイベントですが、最近ではその家族とリア充が減ってきているので、こういうのを感じるのは現実社会では無くてソシャゲやイラストだけになってきましたな。いずれ消えていく運命か、それとも移民が多く入ってきてキリスト教の本場でありながら「Happyホリデー」とか言わざるを得ないアメリカみたいになっていくんでしょうか。
さて、今回は非リア充クリスマスならではのお話をしたいと思います。
クリスマスと言えばクリスマス商戦と言われるほど、モノが売れる時期とされています。そもそも、年末年始は出費が嵩むとか言われており、売れる時期として認識されております。そしてモノを買ってもらう為には宣伝、つまりプロモーションが必要になってきます。しかし、日本人はこのモノのプロモーションが下手な民族として有名です。コミュ障が多いからでしょうか。従って、宣伝の仕方も割とネガティブに進められます。例を挙げれば、こんな感じです。
・クリスマスにプレゼントも買わないヤツは友達いない童貞 (⇒悔しかったら買え)
・クルマも持てないヤツは女にもモテない (⇒だから買え)
・○○も買えないヤツは貧乏人 (⇒そう思われたくなかったら買え)
・子供部屋おじさん (⇒言われたくなかったら賃貸借りろ)
・子供持てないヤツは将来孤独死 (⇒イヤなら子供作れ)
・お前の代わりはいくらでもいる (⇒だから言うことを聞け)
どれもこれも、どっかで聞いたことのあるフレーズだと思います。これらが共通していることは、「自尊心や恐怖心を煽る」事に尽きます。○○しなければ不幸になるぞ、だから△△しろ、って論法です。他者の意見を妙に気にする日本人ならではと言えます。ただこの論法も、最近の日本の衰退化によってあまり効果がなくなってきています。どんなに煽られても、無い袖は振れない状態になってきている為です。「あ、そーですか。んじゃぁ要りません」という人が増えてきた。学習性無気力ってヤツですな。いちいち付き合ってられなくなったわけです。ステマだ、○○買うヤツは馬鹿の証拠、などの否定的な声もスマホ普及による多くの匿名投稿によって目立つようになり、プロモーションしづらい環境を作っています。
そんな中、ネガティブプロモーションも行わず、否定的な声にも負けずに売り上げを伸ばしている例があります。Apple社の「AirPods」がそれです。この商品、出た当時は「耳からうどん」だのなんだの言われ、こんなモノが売れるはず無いともっぱらの評判でした。しかし、Apple社はネガティブプロモーションは一切打たず、ただ実直に「この商品は良いですよ。便利ですよ」と訴求し続けた。ネガティブな声に負けなかった。結果として、2600万個以上60億ドルという売り上げに達し、日本でもヒット商品になったのは皆さんご存じの通りです。
人の恐怖や劣等感に訴えかけるやり方はいずれ限界が来ます。対象が諦めたりそのまま認めてしまったら何も効果が無くなるからです。とは言え、隙あらば人の足を引っ張る我が国の国民性において、ポジティブを貫くのはとても大変なことです。Apple社が成功したのはポジティブを貫き続けたからですが、それを行うには多くの人材と資金と覚悟が要ります。今の状況において、それを可能にするのはとても難しい。
そこで敢えてポジティブさを捨て去る方法を提案してみます。何か売りたい、あるいは、広めたいと思ったとき、敢えて評価を全て相手に任せるというのはどうでしょうか。いやいきなりネガティブに叩き潰されるだろうと言われそうですが、逆にポジティブ提案がとても難しい状況では、この方法しか無い気もするのです。
卑近な例で恐縮ですが、私のTwitterがそんな様相を呈しています。ご存じの通りこれは絵をメインに運用しておりますが、フォロワーの伸びに課題がありました。そこで、普段から色々ツイートしていたのを、敢えて、絵をアップするとき以外は行わないようにしたのです。私のアカウントをご覧ください。他者へリプは付けてますが、絵をアップするとき以外全くツイートしていません。当然、こちらが何も言わないわけですから相手が好き放題言える状況にはなります。が、いきなりここで叩いて暴言を言う人は実はいない。叩くためには火種がないといけませんが、その火種すらない状態で叩いてきたら、それは叩いた方が悪いと周りは見ます。結果として、ネガティブ発言が無くなるのです。そしてフォロワーは劇的に増えました。以下の通り、1万フォロワーを達成です。
つぶやいてナンボのTwitterで敢えてつぶやかないというコペルニクス的転回が功を奏したと言えます。このネガティブな嵐が吹き荒れる今の日本で、こういうやり方もあるという一例として挙げてみましたがどうでしょうか。
それでは、今年も一年ありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。
来年は1月1日に更新予定です。皆様、よいお年をお迎えください。