どうも、ここは地獄の掃きだめ一丁目、琥珀銀です。
今回はJKなココアさんを描かせて頂きました。ごちうさは学園生活モノではないので、ココアさんの制服姿って割と新鮮ですな。
しかしアレですな。我々ってのはこういう制服を着ていた時代から何一つ進歩していない気がしますな。あの時代に、いわゆる普通の人達は大人の階段を一歩一歩登っていただろうと思いまが、我々は人間的欠陥か、能力不足か、容姿に問題があるか、まぁ様々な理由があったにせよ、それらの階段を踏み外した。中高校時代に彼女を作り、大学で初体験、就職活動の末に正社員として独身生活を送り、いい歳になったら結婚して、車を買い、家を買い、子供を作って守るべき家族ができて、自分のためでなく人のために生きる。そんな人生の階段を登らなかった我々は多分中高生の頃から趣味も考え方も変わっていない。人生のステージを登らなかったから変える必要が無かったんですな。
こういう人生経験の差は仕事とかでよく痛感します。なんて言うか、皆さん大人ですな。というか、家族を持った人達の考えとのズレに気づきますな。豊富な成功経験に裏打ちされた勝ち組理論に、我々のような修羅場一点突破の理論とはどうしてもかみ合わない。人生に深みが無いとか薄っぺらいとか言われますが、あー、この人らは成功に成功を重ねた人生を歩んできたんだろうなーと思ってしまうんですわ。
思えば学生の頃から容姿の酷さで人から嫌われオタ趣味に走り、人との付き合いなんて全く無く、大学は出たけど超氷河期で、やっとブラック企業に就職できたと思ったら大病を患ってクビになり、その後後遺症で正社員になれずホームレスと日雇いのまま20代をフルスイングで棒に振り、その後なんとか人生の立て直しをしようにもリーマンショックが襲い、やっとまともな正社員になれたと思ったらもう人生のやり直しができるほど若くはない。身につけたのはホームレス時代に覚えた、食べられる草と食べられない草の見分け方くらい。いたずらに馬齢を重ねるとは言いますが、まぁ世間から見たらそんな人生ですな。
これまで述べてきたように、能力のないものが結婚とか子供とかそういうのを背負うのはリスクになるだろうという考え方に変わりはありません。しかしいくらリスクヘッジしたところで、成功体験を積んでいない者がこの先をサバイバルできるかどうかと言うと見通しは暗い。なぜなら今後、AIを始めとする先端技術と社会の高度化で、能力や経験が低い人間はスラムに叩き込む未来(バーチャル・スラム)が予言されているからです。これはスコアリングモデルと呼ばれるもので、人の価値を点数化し優秀かそうでないかで篩にかけます。スコアは一般人を基準にしてますから、彼女のいる・いない、結婚している・いない、子供がいる・いないで様々な格差が付けられ、それを覆そうにもこれらでスコア稼げない我々は抜け出せない苦境に陥るでしょう。そして決定的となったところでお決まりの「努力しなかった甘え、自己責任!」と言論を封じられ、四方詰むというおなじみの未来が始まるわけです。
こういう境遇になると、人間自暴自棄になりますな。いわゆる、無敵の人化したりしますな。先日の京アニ事件も結局、ウチらとそうそう変わらない人生だったようで、やったことはもちろん許されることではありませんが、無敵モードになるには十分すぎる人生だったんでしょう。まぁそれも、世間様から言わせれば勝手に怒りを募らせたとか、一人で死ねとか全て個人の問題で片付けられるんでしょうけども。
貴方はAIからも太鼓判を押されるような優秀な、いやせめて普通と言われる側の人間でしょうか。多分、こんな日記を読んでるって事は違うでしょうし、私もそうです。社会のレールに乗れなかった者が登る階段は人生の階段ではなくて、十三階段にされる可能性が非常に高い。思うに、このまま流されれば、ゼロサムゲームの搾取される側に組み込まれてしまう。勝ち組クラブを構築してそうでない者を排除する社会が完成する前に、それらから離れたところでさっさと人生を隠居し、自給自足に近い程よい田舎に閉じこもるのが吉であると思う次第です。
それでは、また次回まで。