満員なのに静まりかえった車内に、携帯を打つ音だけが響いています。
カタカタカタカタ・・・
車掌:「次は~、和光市~。次は和光市です~」
カタカタカタカタ・・・
カタカタカタカタ・・・
私:「あの、ちょっと席詰めてもらえますか?」
相手:「(打ち込みを中断されて不機嫌そうに)……はい。」
カタカタカタカタ・・・
カタカタカタカタ・・・
カタカタカタカタ・・・
カタカタカタカタ・・・
車掌:「ご乗車ありがとうございました。次は~、川越~。次は川越です~」
カタカタカタカタ・・・
カタカタカタカタ・・・
・・・
・・・
SNSでもブログでもツイッターでもなんでもいいのですが、基本的にこれらにアクセスしている時って一人ですよね。電車に乗りながら書き込みを行う時は、しずかに黙々と書き込んでいることだと思います。
人と人とのつながりのあるシーンにおいて、それは華やかなモノを想像させるのですが、現代社会においてそのシーンはとてもとても静かに行われている気がします。でも画面の中では熱い友情を確かめ合ったりしてるわけで。
ネットや携帯が人々のコミュニケーションを促進させているのは確かなんだろうけども…。どうしてこんなに車内は静かなんだろう。まるで誰もいないみたいな、そんな錯覚に陥るときがあるのです。