負け組の星

日記(よもやま)

 どうも、独身男性の平均寿命とやらを考慮すると、そろそろ彼岸への旅路を考えねばならない歳に差し掛かっている琥珀銀です。でもまぁやっとこの辛い旅路も終わりが見えてきたというか何というか。

 今回は千夜さんお誕生日絵2025を描かせて頂きました。このキャラ、下手すれば前回描いたのは去年の今頃(つまり誕生日絵)なのではないかと思います。正統派美少女フェイスなんですが、ごちうさキャラの中ではあんまり人気ない気がしなくもなく…。

 さてアレですな。今日の日記タイトルでピンと来た人もいるかと思いますが、ハルウララという競走馬が死んだそうです。その向きの方には説明不要でしょうが、このお馬さんレースで全く勝てなくて、その負けっぷりで一躍有名になりました。

 馬券は絶対に当たらないことから(従って絶対に車に当たらないという意味で)交通安全のお守りにする人までいたと聞きます。ちょうど就職氷河期と重なることからある種シンパシーを感じていた人も多かったとか。引退後は馬主に恵まれないものの、なんやかんやで千葉の牧場に引き取られ、のんびりと余生を過ごしていたそうです。

 この人生ならぬ馬生、晩年の過ごし方は割と羨ましいです。波瀾万丈で人間不信へ陥るような酷い扱いを受けていたことは確かですが、一線を退いた後にのんびりできたというのは幸せだったことでしょう。多くの敗北はそれだけ挑戦した結果です。そのご褒美だったのかもしれません。

 ハルウララが晩年穏やかに過ごせたのは、たどり着いた終の棲家がのんびりすることにとても良かったからのように思えます。日々忙しくイベントに出るわけでも、明日の餌すら困窮するような生活でもない。競馬という熾烈な競争の世界で負け続けたために見捨てられた結果かもしれないけれど、何も起きない平穏な日々、それが保証されているからこそ穏やかでたおやかな日々を送ることができた。

 馬の生き様ではありますが、たどり着いた果てとか終の棲家の意味というのは、彼女を負け組の星と呼んだ我々就職氷河期世代の老後にも、何か重要なヒントを与えているような気がしてなりません。

 それでは、また次回まで…