ガウゼの法則

日記(よもやま)

どうも、競争激しい昨今、数年後にはタイミーさんと呼ばれてそうな琥珀銀です。

 今回はナースなチノちゃんを描かせて頂きました。巫女服と並んで2000年代に流行ったベッタベタな衣装および構図ゆえ、最近はあまりこの手の絵を描く人は少ないように感じます。

 さてアレですな。ここんとこウチら氷河期世代が悪い意味で目立ってますな。最近のトピックで言えば、兵庫県のパワハラ地事とか、論破芸の都知事立候補者とか、万博をダシに税金無駄遣いをゴリ押しする大阪府知事とか、ゴミ袋有料化だけでは飽き足らず年金受給開始年齢を80歳からなどとブチ上げた世襲議員など、まぁ碌なものではありません。

 ご存じの通り氷河期世代とはすなわち就職氷河期世代を指します。この世代は若いときは就職難に、その後は新卒一括採用の弊害で正社員になれず(第二新卒すらない時代であった)、景気がやや上向いてきても年齢制限と経験不足によりまともな職に就けないため、収入が今でも不安定なまま続いています。

 さらにこの世代、実は格差世代でもありまして、成功者とそうでない者の格差が非常に大きい。何しろ人数だけは団塊の世代に次いで多いためいつでも競争に晒されており、ゆえに一部の勝ち組と大勢の負け組にはっきりと分かれています。んで、この大勢を相手にする熾烈な競争に勝ち抜いたってことはそれだけ生存バイアスも強烈に掛かっているわけで、この手の輩が要職に付いた場合は大抵、俺様が絶対正しいんだと言わんばかりのパワハラ上司と化します。

 もうお気づきかと思いますが、冒頭の人達がまさにそれにあたります。こういう人達は自らの努力こそが唯一の成功の鍵と信じて疑わない。いやまぁ努力はもちろん必要なんでしょうけども、他にも環境とか運とか時代とかあるはずなんですが、そのあたりが生存バイアスゆえにスコーンと抜けており、物事がうまく行かない原因は全て個人の怠惰によるものと決めつけて掛かります。自己責任論者とも、公平世界仮説信者とも言えるでしょう。

 時代が進み、やがて氷河期世代が今後社会を担う要職に就いたときに、この手の強烈な自己責任教の人々が多く現れるであろう事は、同じ氷河期世代から言われておりました。けれどもネットを始めとして特に若い方々より、氷河期世代は失われた30年を生み出した無能しかいないから、そんな事にはなるはずがないとの意見が大勢を占めていました。けれども現実に現れてしまった今、想定外であるかのように世間が驚いているのです。

 もう頭を切り替える必要があります。強烈な生存バイアスと自己責任でのし上がった人達がすでに社会の重要な地位に就いています。そして今後は彼らが社会の指揮を執る。するとどうなるか。一言で言えば弱者切り捨てをナチュラルに推進することになります。競争で勝ち上がってきたから誰にでも拙速に結果を求め、代わりはいくらでもいると簡単にクビを切られてきた経験から見捨て見限るのも早いです。もちろん教育や人材育成なんて端から頭にありません。結果が全てであり、できなければ甘えと努力不足扱いとなるでしょう。当然、救済はありません。

 まぁなんていうかそんな世の中になっていくと予想される中、いつものパターンですが非モテ独身であるこの私は、世捨人隠居の身で陰ながら眺めていようと思っております。結婚して子供がいる人達は世捨てできないでしょう。冒頭の親の七光り議員はこんなことまで言っておりますが、結婚できた皆さんは非モテ童貞の私と違って優秀だそうですから無問題ですよね。ということでどうにでもなーれ、というのが正直なところです(投げやり

 それではまた次回まで…