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ハラスメントハラスメント(ハラハラ)

 どうも、こんにちは2次元、さようなら3次元、琥珀銀です。

 さて本日は9月19日、ごちうさ千夜さんの誕生日って事で一枚描かせて頂きました。あんまり人気ないとか鬼畜和菓子とかひどい言われようみたいですが、シャロに対する暖かな目線は、彼女の優しさの現れでないかなと思っております。この絵がそんな雰囲気を出せていたらと思う次第です。

 では今回の話題に入りましょう。今回は「ハラスメント」について語っていきたいと思います。セクハラやパワハラなど、ここ数年でにわかに力を持ち始めたこのワード、最近では企業のコンプライアンスに影響するとかなんとかで、研修や被害窓口の設置など、我々の生活にも結構影響を持ち始めています。

 ただこのハラスメント、最近は行き過ぎなものを感じております。そもそもハラスメントの定義が「相手が不快に感じたらハラスメント」という人の主観で決まってしまうため、気に入らない相手にはいくらでもハラスメント疑惑を吹っかける事が可能になっているためです。職場の女性からは「好きな人からされると嬉しいことを嫌いな人からされることがハラスメント」だと言われ、これは我々、ヘタすると日常の何気ない所作でハラスメント扱いされかねず、面倒ごとを嫌う会社から良くて戒告、ヘタすりゃ減給、諭旨解雇に発展する危険を孕んでいます。

 基本、ハラスメントは異性間で起きる事が多く、異性から嫌われている我々はその攻撃対象になりやすいと言えます。先ほどの嫌いな人からされる事はすべてハラスメント理論からすれば、我々は絶好のカモです。そうならないために、ハラスメントについて今一度見直してみましょう。

 まず、ハラスメントとは対人間で起きる事から、相手との接触を極力避けるのが最も無難な解決策になります。某国との接し方ではありませんが、「助けない、教えない、関わらない」 を貫く姿勢が大切です。ハラスメントと呼ばれるものは約47種類あると言われています。ここでは我々が陥りやすいハラスメントを挙げ、ケーススタディで考えます。

■セクシャルハラスメント(セクハラ)

 ハラスメントの原点とも言えるものです。よく言われる異性に性的な嫌がらせをする、つまり身体を触ったりエロい話題を振るなんて事は当たり前すぎるので省略します。第一このご時世、昭和のおっさんじゃあるまいしフツーやらんでしょ。でも例えばこんな事がセクハラになります。

 まず貴方のスマホの壁紙、何になってます? アニメの女の子とかいませんか。昼休みなどで私物のスマホを開いた時、アニメの女の子が表示されていると、それを見かけた女性は嫌悪感・不快感を抱きます。はい、セクハラ成立です。

次にこれをご覧ください。

これはApple社が販売しているBluetoothイヤホンです。日本ではこれをつけた姿が「耳からうどん」などと言われていますが、海外では「耳からタ◯ポン(Ear tampons)」 と言われているようです。つまり女性の前で生理用品を連想させるものを身につけている。はい、セクハラ成立です。

 この他、イケメンなら許される発言のいくつかもセクハラに抵触します。例として「髪型変えたんだ」とかが該当します。繰り返しますが、嫌いな人からされる事はすべてハラスメントです。注意しましょう。

■パワーハラスメント(パワハラ)

 職務上の地位を利用して身体的・精神的苦痛を与えるものです。ワ◯ミや不祥事相次ぐスポーツ界じゃあるまいし身体的・精神的暴力を振るうなんていい大人のすることではない...と思われがちですが、意外にも貴方が正社員ならこんな例もパワハラになります。

 2015年に成立した労働派遣法改正によって、同一箇所で働ける期間は3年に制限され、派遣社員がそれ以上同じ箇所で働きたいのであれば直接雇用を受け入れねばなりません。その願いは貴方にも相談されるかもしれません。しかしもう貴方は知っている通り、おそらくその人は9月で契約終了、つまり雇い止めを上司から内密に知らされているはずです。会社としては、派遣者を入れ替えた方が費用が安くなる(リセットされる)ためです。貴方は曖昧な返事しかできないでしょう。でも困っているのに無下にした貴方は相手から恨まれる事になります。はい、パワハラ成立です。

■告白ハラスメント(告ハラ)

 好きでもない異性から告白される事をいいます。告白とは相手に自分の気持ちを背負わせる行為です。イケメンからされる告白は嬉しいと感じても、我々キモオタからの告白はキモい、私はこんなオトコに告白されてしまうほどダメな女なの? と相手の心にダメージを負わせます。はい、告ハラ成立です。

■存在ハラスメント(在ハラ)

 貴方がそこにいる事で相手が不快になる場合があります。いわゆる「生理的に無理」な相手が隣にいるだけでストレスになる場合です。市町村の不審者情報でも「男が歩いていた事案」というのが成立するように、存在そのものが悪と見なされる場合があります。貴方が存在すること自体が許されないのです。隣の席の女性がいつも不機嫌ではありませんか。はい、在ハラ成立です。

■スメルハラスメント(スメハラ)

 匂いによって他人を不快な気分にさせる事です。口臭とか加齢臭などが例に上がりますが、そもそも人間とは蛋白質で構成された生物なので何らかの匂いは発します。蛋白質は高密度分子で分解しやすく、分解時には不快な臭いを発するためです。他の人のお家にお邪魔した時にそれぞれその家の匂いがあるのに似ています。これが生理的にどうしても受け入れられない場合があります。上記の在ハラに似ていますが、これの厄介なところは例え毎日お風呂に入り身体と髪を洗い、歯磨きを欠かさずしていても、相手は匂いがあると思い込んだら誤解を解くのは困難なところです。ということでどんなに清潔にしていても、スメハラ成立です。

■ヌードルハラスメント(ヌーハラ)

 蕎麦やうどんをすする音は、人によって不快感を与えます。また、クチャラーと言われる食事音もまた同様です。貴方は静かに食事しているつもりかもしれませんが、咀嚼音には十分注意してください。ラーメンをずずーっとすすって食べてるそこの貴方、はい、ヌーハラ成立です。


 以上、意外に感じられるハラスメントの数々を列挙させて頂きました。こんな細かいことで理不尽なと感じたことかと思います。実際に貴方がこのような些細なことでハラスメントハラスメント(ハラハラ)を受ける時は、その相手が実はさらに立場が上の者から深刻なハラスメントを受けていることがあるようです。人間は弱い生き物です。自分より強いものには逆えず、抵抗しそうにない貴方をストレスの捌け口にする事があり得ます。この場合、採れる選択肢は2つあります。ひとつは、繰り返しますが「助けない、教えない、関わらない」を貫き、接触を可能な限り避けることです。もう一つは、その訴えてくる相手が受けているであろうハラスメントを取り除いてやることです。そんな義理はないと思うでしょうが、私の経験上、これが根本的解決に至ったことがありました。まぁ、いずれにしても、我々は難癖付けられて餌食にならないよう気をつけたいところです。

それでは今回はこの辺で。
またお会いしましょう。